スーパーライセンス・ポイントの改訂

 

F1スーパーライセンスのポイント配分が先日改訂されました。ざっくり言えば、FIAの肝いりで復活したFIA F2優遇を強調するために、他のシングルシーターは軒並みポイントダウン。それでもFIAの各選手権には引き続き他より高く配分されている、という具合です。

Revised point table for Super License

Revised point table for Super License(photo:The Checkered Flag

以前もこのポイントシステムの問題について書きましたが、改訂されたポイントテーブルを改めて見てみても、FIAがF1を絶対視して、その他のカテゴリーを見下している様がよくわかります。まるで世の中に存在するレースは、全てF1の下部カテゴリーだとでも言っているかのようです。

FIAにとっては、世界中からトップドライバーが集まるインディとFormula EはFIA F3と同レベル。Super Formula (SF) はFormula V8 3.5と五分でしかなく、WEC LMP2よりもレベルは下。DTM/Super GTのレベルはWTCCと同程度どころか、NASCARやインディライツとも変わらない(そもそも500と300を分けてすらいない)。なぜかナショナルF3よりFIA F4の方が評価は上で、IMSA DPiのレベルなんぞWEC LMP1の約1/3でしかない、ということのようです、、、、。

そもそも各種カテゴリーをジュニアカテゴリーと一緒くたにして数値化するから、こんな無茶苦茶な配分になるんですよね。近年他のカテゴリーからF1へ進出したのは、DTM(ディ・レスタ、ヴェアライン)とSF(ヴァンドーン、ガスリー)くらいなもので、他に可能性があるのもおそらくインディくらいでしょう。にも関わらず、わざわざ余所様のカテゴリーをポイント対象にするという傲慢さ! 過去の実績を勘案して可否を判断すればいいだけなのに、そんなに自分たちの目に自信がないのでしょうか?

今後もこのシステムを続けるならジュニアカテゴリー、それもF3以上のみを対象とすべきでしょう。F1のライセンス取得に入門フォーミュラやカートを対象にしても意味がないことくらい、FIAの頭のいい人なら誰でもわかるはず。マックス・フェルスタッペンという”化け物”の登場に困惑し、どう扱えばいいか苦慮し、右往左往した結果がこれでは、あまりに情けない。「いくら才能があるとはいえ、16歳の少年にライセンスを与えて、万一何か大きな事故でも起こされたら、FIAの責任を問われてしまう。それは困るので、今後二度とそのような責任を負わずに済むように、はっきりとわかりやすく数値化してしまおう」というFIAの責任回避的発想が見え隠れします。

ちなみにこれまでF1に参戦した日本人ドライバーのうち、現在の制度をクリアできるのは中嶋悟さんのみ(全日本F2/F3000/Formula Nippon=SF、国際F3000/GP2=FIA F2、英国&全日本F3=ナショナルF3、ユーロF3=FIA F3で換算)。英国F3=FIA F3に換算すると佐藤琢磨、旧配分では鈴木亜久里もクリアしますが、それでも3人しか誕生しないことになります。

中嶋悟 全日本F2

中嶋悟 全日本F2(Photo:Nakajima Planning)