F1 10年選手

まだまだ若いと思っていたベッテルやハミルトンが、実は今年でF1参戦10シーズン目だと知ると驚きですよね。当然1年先輩のロズベルグは11シーズン目になるわけです。参戦10年なんて一昔前なら大ベテランと言われたものですが、現代ではデビュー年齢が早まったために、10年を経てもまだ30歳前後。実際、かつての10年選手と較べると、現代の彼らは実に若々しいですよね。

私が本格的にF1を見始めた1991年には、開幕時点で参戦10シーズンを超えるドライバーは34人中僅か6人しかいませんでした(マンセル、パトレーゼ、アルボレート、ピケ、プロスト、チェザリス) 皆いかにもベテランという風貌ですね。このうちマンセル、アルボレート、プロスト、チェザリスが、現在のベッテル、ハミルトン、ロズベルグと同程度の参戦年数だったのですから、いやはや驚きです。

それから5年の間に急激に世代交代が進み、今から20年前の1996年には、22人中たったの2人(ベルガー、ブランドル)にまで減少しました。

しかしその後はF1デビューの若年化が進み、10年選手は珍しい存在ではなくなって行きます。

今から10年前の2006年には、22人中6人(M.シューマッハー、バリチェロ、クルサード、R.シューマッハー、フィジケラ、トゥルーリ)に増加。そして今年2016年では、22人中7人(バトン、ライコネン、アロンソ、マッサ、ロズベルグ、ハミルトン、ベッテル)と、とうとう全体の約1/3にまで増加しました。20歳でデビューしたバトンは17シーズンを迎えても、まだ37歳という脂の乗り切った年齢なのですから、時代の変化とは恐ろしいものです。

ただ息の長いドライバーが増えたということは、それだけ上が詰まり若手ドライバーのチャンスが減っているということでもあり、必ずしも歓迎できるものではありません。15年越えが実質4人もいるというのも、スポーツとしては新陳代謝がなされない不健康な状態とも言えるでしょう。10代でのF1デビューも決して珍しくなくなった現代ですが、今後も10年選手は増え続けるのでしょうか?