レッドブルの”次”がいない

レッドブルの育成プログラムでは2009年以降、ブエミ、アルグエルスアリ、ヴェルニュ、リカルド、クビアト、サインツ、フェルスタッペンと、F1レベルの才能が次々と生まれていました。最初の3人は既にグループを離れ、現在は残りの4人がトロロッソ(STR)を含めた4つのシートを埋めている状態です。

しかし、もしリカルドがレッドブルの対応に不満を募らせて移籍(フェラーリ?)した場合、レッドブルのシートが一つ空くことになります。クビアトが”復帰”すれば、空きはSTR一つで済みますが、サインツが”昇格”した場合、先日の交代劇への不満を鑑みると、クビアトまでがグループを離脱しかねません。そうなるとSTRは二つともが空席になってしまいます。

「でもレッドブルなら、次もいくらでも候補がいるんでしょ?」というのが、世間一般のイメージかもしれませんが、現状はこれが非常に厳しいのですね。

最も近いのは既にF1テストにも参加している、GP2参戦2年目のPierre Gaslyですが、確かに才能も速さもあるものの、いかんせん過去2年Formula Renault 3.5とGP2で優勝ゼロでは、昇格させるかどうか悩むところでしょう。じゃあAntonio Felix Da Costaはなぜ昇格させなかったんだ?という話にもなりますし。今シーズンも開幕から2ラウンドが終わって未だ優勝なしと、下手すると昇格云々以前にサポートを打ち切られる可能性すらあります。

FIA F3には今シーズンからSergio Sette CamaraとNiko Kariという二人の若手がいますが、Camaraは年齢を考えれば十分及第点なものの、GP2で上に行けるかと言えば厳しい……。Kariはフィンランドの次代を担う期待の若手ですが、敵なしのSMP F4からダイレクトに、強者揃いのFIA F3に上がって、早くも壁にぶち当たっているのが現状です。逆に昨年1年限りでサポートを打ち切ったCallum Ilottがタイトル争いを演じているのが、なんとも皮肉ですよね。

つまりGaslyが近いうちにブレイクしない限り、今後2〜3年以内にF1に昇格できるような若手は、レッドブルのグループ内にはいないということです。

もしリカルド移籍、サインツ昇格、クビアト離脱となった場合、マルコおじさんはどんな手を打つのでしょうか? 全く無関係なベテランの起用? それともSTR自体を手放す??